循環器外来(昨日の話) [医療系]

メインテート2.5mgを半分にしても度々頻脈が起こるので、実習を休んで循環器に受診する事にしました。
10時に家を出て診察室でひたすら待ちました。
診察を受ける頃には、14時近く。
予約を入れていた訳でもなく、ましてや前回の様に紹介状を持って行った訳でもないから待つのは当然です。
一番最後でした。
待つのは大変ですが、最後の方がじっくり話が出来るので、ある意味助かります。
診察室に入ると、にこやかなM先生。安心しました。


M先生
「16日、救急外来受診していますね。頻脈来てしまいましたか?」


「15日にメインテート出して頂いて、朝服用の指示だったので16日の朝に飲みました。
午前10時頃、講義受けている真っ最中に頻脈が来て、140までは数えていましたが、それ以降は数える気も起きず、ワソラン飲もうと鞄に手を伸ばしたら、瞬間的に意識が飛びました。」

M先生
「意識、飛んじゃったの?」


「そんなに長い時間、意識が飛んだ訳では無いんですけど…机に置いた肘がガタッと落ちた瞬間に意識が戻りました。」

M先生
「そうですか…発作が起きる時は、割りと急に来るんでしたよね?止まる時は、ピタッと止まってくれますか?」


「いいえ。急には止まってくれません。徐々に収まります。」

M先生
「ある種の不整脈、特に発作性のものに関しては、ある地点から急激に始まってピタッと止まるのが特徴なんだけど、話を聞いていても、この間と変わらないのなら、やはり自律神経がかなり関与しているんじゃないかと思います。
やっぱり、レート120とかは、しんどい?」


「結構しんどいです。汗が止まらなくなるし、酷いと吐いてしまうし…
昨日と一昨日も頻脈が来てしまいました。
一昨日は、明け方に来て目が覚めて、身体がしんどいまま実習行って、帰る直前に発作が来てしまって…仮眠室を借りて、落ち着くまで横になりました。」

M先生
「運動した時って、150とか上がるでしょ?
でも、安静にしていた時の120って、やっぱりしんどいと思うんです。
ただ、僕ら循環器の医者から言わせるとレートが120とか150は、全然問題無いです。
多分、頻脈が来てしまった時って“あぁ、どうしよう?また頻脈が来ちゃった!周りの技師さんに迷惑を掛けてしまったらどうしよう?学校の先生に色々言われたら…”って焦ってしまうんでしょ?」


「はい…(汗)」

M先生
「もし、頻脈が来てしまったら、ゆっくり深呼吸して大丈夫だと言い聞かせて、自分がラクになる方法を探してみて下さい。横になってラクになるのなら、仮眠室借りて横になるのだって良いんじゃない?
実習だって、ラクじゃないんだよね。色々プレッシャーはある訳だし、元の疾患の方だってかなり大変なんじゃないかな?」

M先生は、この短い間で色々と私の状況を把握してくれて、更には言いづらい気持ちも汲み取ってくれて…
地元の病院にも、こんな良い先生が居るんだって、母親と共にしみじみ思いました。


「救急外来の先生は、ワソラン飲んでもダメだったら、レートを落とす処置をするから来て下さいと言っていたのですが、先週の土曜日は、やはり先生が違うので…話を聞いてくれる感じの先生じゃなくて、意識が飛んだ事も話せませんでした。
もし、調子悪くて外来にかかる時はどんな処置を頼めば良いのでしょうか?点滴とか打つとか…」

M先生
「処置自体は、先生の判断になるから何とも言えないけど、最低でも心電図だけは録って欲しかったかな…
だから、先ずは循環器にかかっている事を言って、僕が心電図録って下さいとお願いしていたって事を言って欲しいかな。」

脱水起こしやすい自分としては、点滴は無理か…と少しガッカリですが、心電図の指示が貰えた事が嬉しかったです。後ろ楯が出来たから。(苦笑)

M先生
「取り敢えず、メインテートを半分飲んでも喘息発作が出なかった訳だから、2.5mgを1錠に増やしましょう。
本当は、5mgをポンと出すのも出来なくは無いんですけど、循環器の薬を使うと言う事は、やはりリスクを考えなければいけないので、焦らずに時間を掛けて慎重に行きましょう。
自分がケチって5mgを出さない訳じゃないですからね[あせあせ(飛び散る汗)]
いきなり5mg出して、脈が遅くなって血圧も80とかまで下がったら、やっぱりそれは身体がしんどくなってしまいますからね。
効かなかったら、別の系統の薬もありますから。
学校の先生は、焦るかも知れないけど、慎重にやっている事は理解して欲しいです。
夏場だけで投与が済むのか、今後も続けなければならないのかは、もう少し様子を見ましょう。
ちょっと、脈を測らせて下さい。」とM先生が手首に指をあてる。

M先生
「メインテート飲んでいても、結構速いね。82あるよ。個人的には、もう少しレート落としたいな。
じゃあ、あと10日分出しておきますね。」


「平日は、夕方頻脈が来てしまうし、土曜日とかの休日には午前中頻脈が来てしまうのですが、1日1回だけで大丈夫なのでしょうか?」

M先生
「メインテートは、1日1回で長く効くんですよ。だから大丈夫です。
あと、ワソランですが、洞性頻脈は自律神経由来なので、Caブロッカーのワソランは、自律神経にはあまり作用してくれないので、ちょっと気をつけて下さいね。」

大学病院のA先生も良い先生ですが、M先生も優しくて良い感じです。
私の疑問にも嫌な顔しないで答えてくれます。
ロビーに降りて、診療科とDrの名前の横に役職が書いてあるのですが、M先生は医長だそうです。
他の先生の倍以上患者をさばいていました。
他の先生は、イライラした言葉使いしていましたが、M先生は穏やかです。
専門外来なのに、偉ぶらない所に尊敬します。
私を診る頃には2時にまで回って、疲れてお腹空いていたと思いますが、話をよく聞いてくれて対処法まで教えてくれて、頭が下がります。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。