頻脈(土曜日) [医療系]

~頻脈、土曜日~
朝起きて、脈を測ってみたら1分間で80なのと、体調も悪くないので、そのまま学校へ…
担当の先生が来れないとの事で、午前中は自習で、午後は補講(免疫)を受けました。
実は…自習している時間、10時過ぎた辺りから徐々に脈が速くなってきました。
『何かの嘘であって欲しい』と思い、自分の補講を受けたい気持ちを優先しました。
案の定と言うべきなのでしょうか、補講が口頭試問で緊張を強いられてしまった状況になり、余計に脈が速くなりました。
でも、昨日よりマシです。(苦笑)

補講も終わり、電車に乗りました。
人が多く、座れませんでした。
中には、優先席に荷物を置いている着物を着たお婆さんが寝たふりをしていました。と言うのも、膝の装具が気になるのか、しきりにこっちを見ていました。
見るなら、席から荷物を膝の上に載せるとかしてくれれば良いのに…

地元の駅に着いた頃にはグッタリ。
電車から降りてベンチに腰掛け休んで、脈が下がるのを待っていましたが、下がらない…
しかも、吐き気が酷くなり、またしても嘔吐。

昨日の循環器の先生の言葉に従い、地元の病院へ行きました。
担当の救急外来の先生に、昨日の症状、心電図結果を話し、採血結果を見せました。
実習病院だと外注依頼の甲状腺関連の検査も、地元の病院なら若干時間は掛かってしまうが、当日に出ると言われました。
ただ、先生は「2重検査してもお金が余分に掛かるだけだから、実習先にお任せします」との事でした。
この先生、エーラスを知っていたらしく、血管の解離や血栓、弁に問題があっては困るからと言う事で、胸部レントゲン、心エコー、心電図、採血、見た感じから脱水しているとの事で点滴を流す事に。
しかし、採血&点滴をしようと看護師さんが針を刺すと、血管が硬いらしく、留置する管が入らない…
先に心エコー。
私より少し年上の技師さんが、電子カルテを見たのか私が学生である事で、心エコーの際に体位をエコーが見える様に取らせてくれたのと、画面をこちらに向けて下さりました。
この技師さん、エーラスを知っているらしく「エーラスなら、僧帽弁と大動脈をしっかり見るからね。」と何とも頼もしい言葉。スゴイ!
横に掛けているコードが邪魔をして、画面は見辛いのですが、何とか長軸と短軸、四腔像は分かりました。
ただ、肝腎の僧帽弁の動きと大動脈弁の動きが見えない…
見て聞いた感じは、音と乱流は無さそうかな?と思いました。
ただ、コードが邪魔してカラードプラが見辛いので、逆流までは分かりませんでした。
技師さんと色々お喋りしました。

レントゲンでは、技師さんが「肩を内側になるようにして下さい」と腕を掴んで内側に捻ったら、右肩が亜脱臼。(汗)
心エコーとレントゲンを終わらせ、改めて採血&点滴。
体がしんどいので、ベッドで寝させてもらいました。
採血は、別の看護師さんにバトンタッチ。
しかし、この看護師さん駆血帯を思いっきりギュウギュウに巻きました。
一言、言わせて下さい。
<看護師さん、それでは駆血じゃなくて止血じゃない?>
駆血帯を巻いた部分は比較的大丈夫でしたが、二の腕が点状に皮下出血しています。
「針で血管を探られると内出血が酷くなるので、止めて下さい。
ダメだと思ったら、抜いて改めて刺しても構いませんから。」とお願いしたのに、看護師さん針でズリズリと血管を探る探る…
「あの、痛いんですけど…」と言う私の声は聞いている様ですが、手は緩めてくれません。

どうやら、血管が硬いのと、何とか入ったと思ったら、脱水で水分量が足りず血管がすぐにペチャンコになり、血液が引けない…
場所を変えてやるも、引けない。。
5回目で、やっと少しずつ引けてきましたが、凝固するかどうかギリギリの状態。
規定量引けたら、即点滴に繋ぎ流しました。
そのまま寝てました。
さすがに、駆血帯の事を言わせてもらいました。
「看護師さん、駆血帯スゴくギュウギュウに巻きませんでしたか?」
看護師さんは、私の腕を見てビックリ。
「あぁ、結構皮下出血しちゃうんだね、ごめんなさい。確かに強めに巻きました。皮下出血引くの時間掛かる?」
「点状の皮下出血なら、そんなに時間も掛からず消えますが、問題は刺した場所が腫れてきているので、この内出血は2週間か、下手したら3週間は消えません。」
「そんなに時間が掛かるんだ…ごめんなさい、何回も刺して痛い思いさせてしまって…。」
「いえ、医療者泣かせの血管ですみません。(汗)」


担当の先生が様子を見に来てくれました。
「エコー画像を見る限り、心配していた弁の伸びと逆流、血管の詰まりや拡張は見られないです。心電図も120少し超えている位の洞性頻脈ですね。」

でも、頻脈は一向に落ち着かない。。

「β遮断薬やCa拮抗剤で、レートを落とす方法もありますが、どうしますか?
ただ、レートが100前後なら慣れてしまう人も多いんですけどね。」
「普段が70~80なのに、今の状況は、かなりキツイです。先生はどういう対策を考えているのでしょうか?」と聞いたら、
「静注してやっても構わないですよ。ただ、心電図着けながら慎重にやらないと、いきなりレートがストンと落ちて血圧まで落ちる事も有り得るので、内服と言う方法もあります。少し時間は掛かりますけど。内服にしましょうか?」
「分かりました。」と答えた瞬間にハッとしました。

今は、発作も出ていませんが小児喘息だったので、β遮断薬は発作を誘発してしまう危険性があります。
テノーミンならまだ割りと喘息患者さんにも使えるらしいのですが、インデラルは避けるべきだと薬剤師の友人から聞いていたので、すぐに先生に言いました。
「小学校以来今は、喘息発作も出ていませんが、β遮断薬を使っても大丈夫でしょうか?」
「喘息があったなら、Ca拮抗剤にしましょう。ワソラン出しますね。」と言う事になりました。
採血結果が出るまで点滴を流しつつ寝ていました。
採血結果は、まずまずの様でした。
先生は、血管の解離や弁に問題が無い事と、トロポニンIが基準値内だったのを確認して、次に心配していたのが、肺塞栓でした。
ただ、Dダイマーも基準値内だったので、ひとまず安心しました。
ただ、PTとAPTTが延長していたのが、若干気になりましたが…

「甲状腺関連の検査は、実習先の病院にお任せします。
今回の頻脈の原因は、ちょっと解りませんが、疲れていたり、緊張がずっと持続していたりしても洞性頻脈は起きるんですね。
手で眼をマッサージや押してみたり、冷水で顔を洗っても脈は一応、下がるんですよ。」と言われましたが…
「ただ、私昨日どちらも試しましたけど、ダメでした…」
「そうですか…困りましたね。ワソラン飲んで、頻脈収まらない場合は、救急外来で構わないので、来て下さい。
多分、点滴でレートを下げる事になると思います。
あと、ワソランが10錠しか出せないので、無くなったら総合内科の外来に来て下さい。」

と言う事で点滴を流しつつ、サチュレーションを測定する機械と心電図が取り付けられ、点滴が終わるまで寝ていました。

点滴も終わり、会計を済ましてワソランとナウゼリンを受け取りました。


頻脈って、こんなにも体調悪くなるんだ…と身をもって知りました。
金曜日、技師さん方には、ご迷惑お掛けして心苦しいのですが、やはり無理はダメだなと思いました。
関節症状が徐々に進行して、足首の痛覚の麻痺、そして頻脈…
『6年で、ここまで無理の利かない体になってしまったんだ…』と言う事実が重くのし掛かる。
そして、無理をすると心臓に負担を掛けてしまう事が今回の原因なら、ますます電動車椅子は必要なんじゃないかと思いました。

頻脈(金曜日) [医療系]

~頻脈、金曜日~
金曜日の夕方、実習病院の救急外来に受診しました。

3時頃から、頻脈と汗が止まらない事に気付きましたが、体調が悪いとも感じず、超音波室の機械熱で暑くて汗かいて、頻脈になったのかな?と思っていました。
水で顔を洗ったり、目をマッサージしましたが、頻脈は変わらず…
Mさんが、「頸動脈エコーの練習したいから首を貸してくれる?」と言われたので、「良いですよ~」と仰向けになり、リニアのプローブを当てて流していく。
「ちょっと、今脈が速いんですけど流速は速いですか?」と聞いたら、「いや、普通だよ。」と終わってから専門書と照らし合わせてみる…確かに基準範囲内。
じゃあ、頻脈は気のせいかな?と思いつつ、ベッドのシーツ交換をお手伝い。

実習も終わり、涼しい部屋の病理検査室に居て涼んでいましたが、汗は止まるどころか余計に流れるばかり…
何か変だなぁ…と思いながらも、帰り支度して病理検査室に行って、Sさんと技師長さんに
「夏場って、頻脈になるものなのでしょうか?」と遠回しに聞いてみたら、
「いや、関係無いと思うよ。何かあったの?」
「実は、何だか3時辺りから頻脈なのと、汗が止まらないんです…」と言った途端、Sさんが私の顔をジーッと見て一言。
「ねぇ、顔色かなり悪いよ大丈夫?
白石さん、元々色白だけど…何と言うか、抜けてる白さだよ。
ちょっと、座った方が良いよ。」と言われるまま、椅子に座りました。
この言葉に正直ビックリしました。
他の技師さんや、技師長さんも「確かに顔色悪い」と言ってきます。
でも、体調悪い感じはしません。ただ、頻脈なだけ。
鏡で見たら、頬が普段はピンクなのに真っ白でした。
技師長さんからは「体調悪い?」と聞かれても「特に悪い感じはしませんけど…」と答えましたが、
「帰る途中で倒れたら、まずいね。どうする?
ここの救急外来に受診する?それとも早く帰って地元の病院に受診する?」
悩んだ末に、(実習病院の)救急外来に受診する事にしました。
“今”具合悪くなくても、途中で具合悪くなって倒れたり、動けなくなっては困りますから。
(技師長さんの心配は、病院で何かあれば対応出来るから良いけど、行き帰りに何かあっては困るとI先生から何度も言われたので…)
Sさんに付き添っていただき、救急外来に連れて行ってもらいました。
Sさんが、事情を話しカードとカルテを早急に作ってくれました。
呼ばれるまでの間に、体調が悪くなりました。

看護師さんに呼ばれ、ヨロヨロと歩いて、処置室前の血圧計で測定しながら、問診しながら血圧測定。
血圧は140/100。どう考えても高いです。
脈拍数を測る機械を指に挟み測定。
心拍数は、130ほど。やっぱり、速いです。
そのままストレッチャーに仰向けになり、心電図。
結果は『洞性頻脈』でした。
心房細動や上室性頻拍、心室頻拍じゃなくて本当に良かったと、心底思いました。
ただ、P波が2段波形になっている所がちらほらありました。(もしかして、僧帽性P?と思いました。)


循環器の先生に診察してもらいました。
「基礎疾患は?」の問いに対し、
『エーラス・ダンロス症候群です』と言ったら、先生首を傾げて「もう一回言ってくれますか?」と言われたので、ゆっくり言いました。
返って来た言葉は「聞いた事が無いです」でした。
まぁ、そんなものでしょう。
類似疾患の、マルファン症候群の名前を出そうとも考えましたが、言うのもしんどいので、止めました。
聴診、問診している間に脈が余計速くなったと感じ、もう一度心電図取りましたが、洞性頻脈には変わりありませんでした。
実習はGW明けから始まり、7月現在までに体重が減っている事を話しました。(疲れてクタクタで、食べる気力が起きないのです。)
それを聞いた先生が「バセドウだったら困るから」と言う訳で、採血して、血算&生化を病院の測定機器で。更にT3&T4、TSHを外注依頼。
胸部のレントゲン撮影。
外来のベンチで待っていると、Sさんが来て先生と話し、その後に私と少し話しました。
「救急外来に連れて来た時より、少し顔色が良くなったよ」との事。
技師長さんが、ちょくちょく様子を見に来て下さり、助かりました。

採血の検査結果は、脱水で総蛋白が上がっていました。(そのせいで、A/G比が出せなかった様です。)
WBCは1万切っていましたが、それでも9800/μlで「高い」と言われました。普段1万以上2万未満なので、これでも下がったと思うのですが…(汗)

「甲状腺の検査は、少し時間掛かるから、実習やっているなら電子カルテ開いて見て、異常値が出ていたらこの病院の内分泌に受診して下さい。
もし、家に帰って翌日も頻脈が出る様なら、地元の病院に受診して下さい。」
と言う訳で、頻脈のまま帰る事になりました。
技師長さんが外来まで迎えに来てくれて、病理検査室へ行ってみてビックリしました。
病理の皆さん心配して遅くまで残って下さっていたのです。
もう、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちで、ジーンとしてしまいました。
電車の最寄り駅まで、技師さんが車で送って下さり、電車に乗って地元まで。(人が少なく座れました。)
地元の駅からタクシーで帰り、家に着いて間もなく嘔吐。かなりしんどいです。
少しずつ時間を掛けて、水分補給して、いつもの薬を飲み、シャワー浴びて寝ました。
これで翌日も体調悪ければ、休もうと思っていました。

しかし、夜中に頻脈で目が覚める。
大丈夫かなぁ?と思いながら、また眠りました。

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